医業承継の方法には、親族への承継、親族以外への承継、M&Aなどがあります。
また、承継の対象も様々です。
@医療法人と医院の両方を継承
A個人立医院の継承
B医療法人から医院のみ継承(法人から医院事業を分離)
C医院の建物を売買
D医院の建物を賃貸
E関連会社(MS法人)も継承するか否か
それぞれの方法にメリット、デメリットがあるので、個別のケースに応じた選択が必要です。
そして、承継の際に問題となる点も
・譲る側・譲られる側、ともに家族の総意を得られているか。
・譲り渡したい時期と譲り受けたい時期が一致するか。 (病院退職、医局退局に半年〜1年を要する医師がほとんどです)
・継承完了までに後継者が患者さん引継の非常勤が可能か。
・次代の目指す医療と対象施設の規模・内容が一致するか否か(親子継承の 場合、顕在化しやすい)
・建物メンテナンスは十分か(屋根防水工事、外壁塗装、自動ドア等)
・戸建ての医院部分と住居部分を明確に区分できるか(保健所の指導あり)、 電気・水道・ガスの検針メ-ター、郵便ポストを医院と住居別々にできるか
・建物売却の場合、建築確認申請書、検査済書、竣工図面等があるか。
・テナントの場合、賃貸借契約の契約者変更の条項はどのようになっているか。
・関連法人(MS法人)がある場合、医院との関係性(例:賃貸、物品仕入れ、職員出向)
など多岐にわたります。